中辰のある三津の歴史と魅力

株式会社中辰と三津の歴史
株式会社中辰の歴史は古く、創業は1873年と明治時代より100年以上も続く老舗の海産物販売店です。
株式会社中辰のある現在の愛媛県松山市三津の歴史は室町時代までさかのぼり、小さな漁村から始まった地域とされています。やがて、道後に城を構えていた城主がその立地に着目し、海岸の安全を守るため三津の対岸に城を築きました。この城への食糧確保のために魚市が始まったとされ、食料運搬のために三津の渡し船が交通の要として始まったといわれています。この渡し船は現在でも地元住民の足として利用されており、日本全国でも数の少ない海上市道として無料で利用できることから観光要素としての魅力も併せ持っています。
江戸時代から明治時代にかけて
江戸時代に入ると松山城の外港として三津に港が建設されたことをきっかけに、さまざまな商業施設が軒を連ね始めます。また、港としての機能を高めるため船奉行や町奉行を配置して整備を行い、港に面した地域は市街地として徐々に発展していきました。
明治時代になると三津の魚市を形成していた問屋らが解体と結集を繰り返し、1872年に円形ドーム状の屋根を持つ大規模な市場の建築が開始されます。円形の屋根を持った市場は珍しく、完成後は三津を象徴するランドマークとして地元住民から愛されました。ちょうどこのころ株式会社中辰の創業者が事業を開始し、市場の発展と共に歴史を紡いできました。株式会社中辰では、地元愛媛周辺の海域で取れた新鮮な海産物の加工から販売までを担っています。
現在の三津
三津は昭和の戦火を免れたことから、古いものでは築100年を超える建築物も残っています。国の登録有形文化財に指定された古民家や、大正時代に使用されていた病院跡の建物を生かしたおしゃれなカフェやショップなどがあり、現在でもレトロな町並みが楽しめる港町として知られています。
明治時代に建設された円形の市場は老朽化のため昭和29年に取り壊されてしまいましたが、現在は三津ふ頭に水産市場が移転しており今でも松山市の台所として、新鮮な海鮮や海産物の流通拠点としてにぎわいを見せています。一般客や観光客を対象としたイベントなども定期的に開催され、今も変わらず多くの人に利用され続けています。そのようななかで株式会社中辰は三津に本社と直営店舗を構え、銀色に輝く鱗が美しい銀鱗煮干やふっくらと仕上げた釜揚げしらすやなどのさまざまな加工品を販売しています。
- 住所〒791-8061 愛媛県松山市三津1丁目4-3
- アクセス伊予鉄高浜線三津駅より徒歩11分
- TEL0120-17-2526
- FAX089-952-2527
- 営業時間9:00~17:00
- 定休日日曜・祝日
- URLhttp://www.nakatatsu.com/